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あなたも注意! 中国生活トラブル実話

[ 2015-08-25 掲載 ]

体験者が赤裸々告白 未然の防止に活用を

海外生活の楽しみは数あれど、文化、習慣の違いから来る驚きや新発見が大きなウェイトを占めることは、好奇心旺盛な読者のみなさんならご承知のはず。同時に、時にはトラブルにつながることも…。そこで今回は、上海在住の日本人を中心に、彼らが中国で巻き込まれたトラブル体験をご紹介。気軽に読みつつ、自身のトラブル防止にも役立てていただきたい。

 

事例1 偽札高速すり替え

楽しい路上の買い物が突然、騙し騙されの真剣勝負の場に…

 

 中国で買い物をする際、頻繁に目にするのが、店員による入念な偽札チェック。それだけ皆偽札で苦い思いをしている証拠だが、逆に支払い時にすり替えられるパターンもある。

 男性M(当時36)さんが経験したのは、路上DVD屋によるすり替え。合計60元…と、20元札3枚で支払ったところ、すぐに「3枚とも偽札だ」とつき返された。じゃあ100元でお釣りくれと払うと、「この100元も偽札のようだが」。これには流石にピンと来たTさん。「警察呼ぶか」とひと悶着のあと、紙幣を取り返したが、どんな札を何枚出しても一瞬で全てすり替える器用さは、DVD屋にしておくのがもったいないと思ったとか。

 逆にずさんなものとしては、30代の女性Tさんが路上で果物を買った際に受け取ったお釣りの偽札。帰宅後に財布を見たら、なんと札の裏が真っ白! 手抜きもいいところだが、その場で気づかなかったため、泣き寝入りとなった。

 そのほか、江西省南昌市に留学経験のある男性Kさん(当時30)は、同市の銀行窓口で偽札を渡されたり、路上で大量の偽100元札が並べられ、「1枚20元!」の呼び込みに市民が殺到しているのを見たことがあるそうだ。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

会計が済むまで、渡したお金から目を離さないのが基本。偽100元対策は「白スペースの毛主席の透かし」「中央付近の縦線」は絶対見ます。10元以下で買えるミニ識別ライトもありますよ(50代男性)

 

事例2 南京東路定番詐欺

上海きっての観光のメッカ、南京東路には、外国人を一目で見抜く眼力を持った詐欺師が跋扈する…

 

旅行者や上海に来たばかりの人が多く被害にあっているのが、南京東路歩行者街での ぼったくり詐欺。外国人をターゲットに、多くは女性が「私も旅行で上海に来ています。良 かったら一緒に観光しませんか」と声を掛けてくるのが定番だ。

その後は大きく分けて2 パターンあり、①バーに連れて行かれ数千元の高額請求を受 ける ②色々な高級中国茶が格安で飲み比べできるとしてお茶を飲み、数百元ほど払わ される――ことになる。①の場合は怖いお兄さんも出てくるなど詐欺行為は明白だが、 ②は物価感覚がわからず最後まで騙されたことに気づかない人も多い。ユースホステル など旅行者が集まる場所ではこれら手口を紹介、警告する張り紙をよく見かけるが、相 変わらず被害者が後を絶たないのが現状だ。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

中国人は通常、知らない人にはついていきません。このバーの状況ですが、僕なら「現金の持ち合わせがない」と言って友達に電話しSOS、または直接警察に電話か、「ATM行く」と外に出て、周囲に助けを求めますね(30 代男性)

 

事例3 路上ぼったくり鳥占い

乙女心を刺激する占い屋。鳥の愛らしい姿に見とれていると、思わぬ不意打ちが…

 

 5年前の上海万博時、日本館の女性スタッフとして働いていたというSさん(32)から寄せられたのは、かつて訪れた地方での体験談。

 福建省を旅行中、鳥を使った路上占い屋を発見した。やってみると、おじさんの唱える奇妙な言葉とともに、鳥が羽ばたき始め、下に並べられた札の一つをくわえあげた。おじさんはその札を受け取り、中に書かれた占いの結果を読みあげる。「ふんふん…」と聞いていると、唐突に「100元」。は?と思う間もなく、おじさんが見せて来たこの札には、占いの文言とともに確かに「100元」の文字が!

 その場の雰囲気と、これも占いの結果という妙な納得感で、つい払ってしまったという。

 ちなみにこのSさん、日本館勤務時には、来館者の一風変わった落し物が記憶に残っているとか。一つは「入れ歯」で、もう一つは「かつら」。どちらも発見後ほどなく持ち主から問合せがあり無事返却に至ったそうだが、受け渡し時の気まずい空気は想像に難くない。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

まず前提として、何かサービスを受ける時には事前に値段の確認を。この話での100元ですが、私なら絶対払いません。警察呼ぶとか色々言って交渉し、10元、20元あたりの妥当なラインに持っていくと思います(20代女性)

 

事例4 真夏のシャワー強制撤去

水漏れから虫被害の末、たどり着いたのは瓦礫の山。快適だった新生活に一体何が…

 

 20代女性のMさんを襲ったトラブルは、部屋探しの際の最重要チェックポイントとも言える水周り関係。衡山路近くに借りた、リフォームしたてでシャワーも増設された部屋を借りて約半年後、悲劇は起こった。

 夏の真っ只中、帰宅してシャワーを浴びると、突然階下の住人が「水漏れしてるぞ!」と怒鳴り込み。すぐに大家に点検・修理を依頼し、数日後使うと、再び鬼の形相の住民が。この住民はすでに大家にも抗議の電話を入れていたらしく、ほどなく大家が修理工を連れて登場。「今この場でシャワーを外せ」との怒声を受け、なんと修理工がシャワーを撤去してしまった。

 結局その後、排水口から虫がわいてきたり、共用シャワー室に鍵がかからず近隣住民が入ってきたり、大家が紹介する別物件も住むには厳しい環境だったりと、二転三転した末、敷金返却で引越しとなったという。

 ちなみにその次にMさんが暮らした徐家匯のシェアハウスでは、ある日突然「違法物件なので1週間後に壁撤去」の張り紙が登場。唯一正規の部屋だった自分の部屋以外は全て瓦礫の山に変わり、しばらく瓦礫を掻き分けながら部屋を出入りする生活が続いたそうだ。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

水漏れは本来、修理ができるはず。してくれないなら時間を置かず即引越し。部屋の契約の際は、電化製品の作動状況までチェックし、不動産屋に家具・付属品リストを作成してもらいましょう(30 代女性)

 

事例5 電動バイク無限盗難ループ

無造作に置かれた電動バイクと自転車の数々。犯罪者の目はここにも光っている…

 

 上海生活が長い人の間で、「盗まれることを前提で買うべし」とされているのが、免許いらずで移動に便利な電動バイクだ。中国在住12年目の男性Tさん(39)もそんな電動バイク愛用者の一人。10年間で実に10台の電動バイクを盗まれた。被害最速記録は購入後3日。「夜でも目立つ赤色が失敗だった」と述懐する。座席下に取り付けられている充電池だけ盗まれたこともある。

 盗まれすぎて、もはや何にも感じなくなった。今では「あ、消えてる」と思った瞬間、近くの電動バイク屋を探しその場で購入、乗って帰る一連の動作を何も考えず出来るようになったと胸を張る。一台のお値段は2000元が目安とか。

 バイクだけでなく自転車にも言えることだが、新品ピカピカだったり高そうなものは盗難リスクも高い。せめてもの防止策としては、購入後すぐに汚す…もとい“ビンテージ加工”が有効とされている。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

電動バイク盗難は、U字ロックと警報アラームの併用でかなり防げます。安物のU字ロックは簡単に壊されるので絶対に避けて下さい。バッテリーは鎖でぐるぐる巻きにすると安全だけど、面倒かな(40 代男性)

 

 事例6 接触事故示談劇場

バイク、自転車などが入り乱れる上海の道路。特に電動バイクは音がせず、気づくと背後にいてヒヤリ…

 

 日本に比べるとアグレッシブな運転も目立つ上海の交通事情。車同士の接触事故や、バイクが転がっている周りに人だかりができていたりといった光景をたまに見かけるが、日本人が巻き込まれる場合も、もちろんある。

 日本人男性Yさん(39)は数年前に自転車走行中、後ろからきたフードデリバリーの電動バイクに接触され、手をすりむいた。信号待ちのバイクに追いつくと、被害をアピール。路肩で示談交渉となった。

接触を認めつつも、「金がない」などのらりくらりと言い逃れするバイク運転手。やがて周りには野次馬が集まり、誰が呼んだのか公安まで。そんな中、相手が出した提案が「配達中のチキンレッグで補償する」。

 予想外の提案だったが、野次馬、公安とも「チキンレッグで手をうってやれ」とYさんを説得。「じゃあそれで…」とYさんも受け入れたところ、なんと!相手は突然仕事を思い出したのか「やっぱりこれが配達できなかったら困る」と前言撤回。ギャラリーが呆れ返る中、最後は相手が近くの顔なじみから借りてきた20元を受け取り、決着となったとか。

 

こうすれば良い!中国人からのアドバイス

事故については、すぐに公安を呼ぶのがベスト。事故処理専門の部署があり、お互いの言い分を聞いた上で、補償額などについて仲介してくれます。それでも解決しなければ裁判ですね(40 代男性)

 





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