特集

孤独のグルメロード ピザ編

[ 2015-07-15 掲載 ]

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男性編集が実録手記 「打包」もフル活用

一人で食事できる場所が意外と少なく、気づけばいつも同じものばかり…となりがちな上海生活。そんな境遇から脱出すべく、時にテーマを決めて孤独にグルメツアーを敢行する男性編集Nが、今回はピザをターゲットに行動を開始した。1人で食べるには無理がありそうなこのテーマも、中国が誇る素晴らしき「打包(ダーバオ)」(=持ち帰り)文化で乗り切れるはずだ。

1 日目

ピザハット

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上海でピザ…と考えた時に、まず思いつくのがこのチェーン店。中国語の店名「必勝客」からは、やたらエネルギー高めの客層を想像してしまうが、もちろんそんなことはなく、むしろ落ち着いたライティングのオシャレ系レストランだ。よって周囲に男性1人客はおらず、気まずさは否めない。
ここの特長は、生地を数種類から選べる点。中でも、フチにたっぷりとチーズが流し込まれた「芝心」タイプが目玉だ。プロヴァンス風と名付けられた新作ピザは、調味料に絡めて焼かれた鶏モモ肉とバジリコ系ソースの組み合わせが、万人受けする“旨み度”を保障。チーズとの相性も良い。食べきれず4割ほど打包した。

新世界店
住所:黄浦区南京西路2-68号新世界百貨地下1階
┴021-6359-2395
┌10:00~22:00
※ほか市内約180店

1

2 日目

Pizza Express

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「MARZANO」の名前でも知られる、上海市内に約15店舗展開のチェーン店。ifcモール、新天地など、比較的高級な立地に多い。インターネット上で「北京ダックピザがおすすめ」との口コミが目立ち、どんなものかと会社帰りに淮海中路の「K11店」を訪問した。
白と黒でシックにまとめられた店内は、1人で入りづらいことこの上なく、「…一個人?」(…1人ですか?)との店員からの反応も納得せざるを得ない。肝心の北京ダックピザは、価格の高さは置いておくとして、味が本当にそのまま北京ダック。甘さが前に出る仕上がりは、とりあえずピザとは別物…。時間を置いてまた食すべく、半分打包。

住所:黄浦区淮海中路300号K11購物芸術中心4階403号
電話番号:021-6333-6155
営業時間:10:00~22:00
※ほか市内約15店

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3 日目

GEMMA

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チェーン店の調査を終え、次なるターゲットとしてピックアップしたのは、欧米人との付き合いも多い同僚絶賛のこの店。洋食店の並ぶ東湖路にて、手作りのピザ、パスタを求める人でいつも賑わっている。
レッド、ホワイト、グリーンの3種類に分類されたピザの中から注文したのは、店名を冠したレッド「GEMMA」のミディアムサイズ。トマトベースに、塩味の効いたハム、ほどよい苦味の葉菜が載り、そこにチーズが絡むとジューシー感倍増。ふわふわの生地は、薄めだがお腹にはしっかりたまるという不思議なボリューム感がある。関係ないが、イタリア人店員が打包だけは中国語で叫んでいた。

住所:徐匯区東湖路20号
電話番号:021-3356-5118
営業時間:11:30~14:30、18:00~24:00 土日11:00~深夜

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4 日目

Bazaar By Lotus

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ピザ屋巡りをして気づいた。いや、半ば予想はしていたが、一人で食べきれないために残りを打包する結果、次の日の朝食もピザになるという無限ループにはまり込んでいる。何か妙案は…と思いついたのが、ピース単位で販売している冷凍ピザだ。
早速近くのスーパー「Bazaar By Lotus」で見つけたのが、独の老舗食品ブランド「Dr.Oetker」(欧特家博士)のPizzaBoxシリーズ。附属の専用紙片に載せてレンジで2分、“香脆”(サクサク)と書かれた通り、クリスピーな生地の食感が見事。たっぷりチーズがクセになる「CheeseFeast」ほか、「Classic Pepperoni」など4、5種類あり。

住所:黄浦区馬当路245号新天地時尚広場地下2階
電話番号:021-5386-1166
営業時間:10:00~22:00

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5 日目

Salute

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有名ジャズバー「JZ Club」斜め向かいに位置する、ナポリ生まれの店主が仕切るイタリアンレストラン。ガラス張りの天井と、店内を歩き回る猫が、のんびりとした雰囲気を伝えている。バー激戦区の復興西路にあって、ワインも噂の人気店だ。
黒板に並ぶメニューから、「マリナーラwithアンチョビ」をチョイス。生地はもっちり柔らかながら、とにかく軽い味わいで、どんどん食べられる。アンチョビの塩味とオイルの主張が強いため、結局最後は少し打包。欧米客中心で、さらに昼はマルゲリータとドリンクなどがセットの1人用メニューも68元からあり、気軽に入りやすい。

住所:徐匯区復興西路59号
電話番号:021-6173-3953
営業時間:10:00~22:00

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6 日目

Anadolu

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閑話休題。ピザの起源を辿ると、3000年以上前に地中海周辺で食べられていた平らなパンに行き着く。16世紀の大航海時代に新大陸からトマトがもたらされ、伊ナポリでパンの上に載せられ現在のピザに。だがもちろん、平らなパンを食べていた他の国でも発展は続き…。
ということで、舟形の生地で知られるトルコのピザ「ピデ」を出すのがこの店。店名を用いた「AnadoluPide」は、生地の上にケバブが敷き詰められ“肉料理感”強し。ほかツナやトマトなど15種類ほどのピデがある。なんとか完食後、注文したトルココーヒーも、小ぶりのカップに上澄みだけを飲む本格派だった。

住所:黄浦区馬当路388号SOHO復興広場地下1階02室
電話番号:021-5465-0977
営業時間:10:00~22:00

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7 日目

俺のフレンチ・イタリアン

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高級店の料理がリーズナブルに楽しめるとして日本で大人気「俺の」系列の、上海進出一号店。ここ中国ではローマ字読みの「ORENO」という店名が、逆にイタリアンぽくて良い。ミシュランレストランでの経験を持つ日本人シェフ3人在籍とあって、期待が高まる。
おしゃれなグループ客で混雑する店内に1人でいるのはかなり肩身が狭く、4種あるピザの中から一番珍しそうな卵のピザ「ビスマルク」をすばやく注文。半熟卵に加えトリュフとポルチーニが入っており、口いっぱいにとろける卵とチーズに、ペーストソースのジューシー感が波のように押し寄せる新感覚…圧倒的な一枚だった。

住所:黄浦区太倉路181弄16号
電話番号:021-6329-6268
営業時間:15:00~翌1:00

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